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インシデントを軽減!鳥取大学医学部附属病院での血糖測定業務改善

エリカ
システム

こんにちは。営業のエリカです!
今回は、鳥取大学医学部附属病院での血糖測定業務改善システムご提案までのプロセスについてご紹介したいと思います。

 

糖尿病患者は年々増加傾向
厳格な血糖コントロールが必要

糖尿病疾患を抱えた患者は年々増加傾向にあり、厚生労働省の「2017年患者調査」では、「糖尿病」の患者数は328万人超と報告されています。

患者は毎日決められたタイミングで血糖測定を行い、記録する必要があるのですが、特に入院中の糖尿病患者では、手術による合併症や感染症の悪化を防ぐために非常に厳格な血糖コントロールが必要となっています。

 

看護師さんが抱えていた
医療安全上の課題の数々

看護師は医師の指示に従って、毎日決められたタイミングで、担当している患者の血糖測定を行い、測定した血糖値を電子カルテに手入力しています。

しかし、
●誤って異なる数字を入力してしまった。
●別の患者さんのカルテを開いて入力してしまった。
●業務が立て込むとカルテへの入力が遅くなってしまう。
など、医療安全上の課題を抱えていました。

これらが発生するとインシデントとして、致命的な医療事故になり得ます。

 

そこで、測定値を専用アプリへ
自動転送するシステムをご提案

エリカ

測定値を電子カルテに手入力していることが原因でインシデントが起こっていることから、測定した値を血糖測定器から専用アプリに転送するシステムをご提案しました。

 

血糖測定器→電子カルテに自動で測定値を反映!

血糖測定後に、専用アプリを組み込んだスマートフォンを血糖測定器にかざすと、自動で血糖値が専用アプリに転送。
保存すると電子カルテにも血糖値が反映されるという流れになります。

血糖測定器本体は、測定した値を外部に転送する機能を持たないことから、血糖測定器に装着するデータ転送アダプターを開発しました。
データ転送の方法はNFCとしました。NFCとは「近距離無線通信規格」のひとつで、かざすだけで周辺機器と通信できる技術です。AndroidやiPhoneにも搭載されており、決済サービスで利用されています。
データ転送の方法としてBluetoothも検討しましたが、データ転送時に端末とペアリングする必要があり、手間と時間がかかることからNFCを採用しました。

また、女性の看護師が多いため、アダプターを小型化、軽量化するよう何度も試作を繰り返しました。

 

手入力いらずで時短&インシデント発生数大幅減を実現

導入先の医療機関様から下記のお声をいただいています。

・誤入力や入力遅れが少なくなり、インシデント発生率も大幅に減りました。
・手入力する時間が省け、業務が早くなりました。
・電子カルテへの入力、反映まで、従来は平均65秒かかっていましたが、システム導入後は20秒と大幅に短縮され、業務の効率化が実現しました。
・血糖値がすぐに電子カルテに反映されるので、指示を早く出せるようになりました。
・術後など、血糖が不安定な時にすぐ対応ができるようになりました。

業務の効率化に加え、医療現場の働きやすい環境づくりにも寄与できる製品を今後も提案していきたいです。

エリカ