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製造業の作業進捗管理を自動化で改善!

渡邉
IoT・AR・AI

こんにちは。Lab SE 渡邉 です。
大変ありがたいことに、ITによる業務改善についての御依頼を多くいただいております。

 

業務改善を強力に後押しするITツールとは?

業務改善とは?
販売や生産、経理や総務といった個々の業務を効率化することを指します。
ある一定の業務のみを改善活動の対象とするため、手軽に実施できるものですが、その導入効果は決して小さくはありません。業務を細部にまで見直してみると、現場担当者が気付きにくい無駄は意外と多く、改善活動により劇的に業務効率が向上することもあります。
こうした改善活動を後押ししてくれるのがITツールです。近年では業務課題に応じたさまざまなITツールが登場しており、業務改善を強力に後押ししています。

しかしながら、業務改善と言っても「効率化したいけどなにを相談したらいいのかわからない」「本当に効果があるの?」という思いを抱えている企業も多いのではないでしょうか?

実際に「どのようなシステム」で「どういった課題」が解決されたのか、eBase Solutions Laboratory が構築した業務改善システムについてご紹介していこうと思います。

業種、職種によって業務のどこをシステム化するのか等、変わってきますので、参考程度に目を通していただけると嬉しいです。

 

リアルタイムで生産把握ができずに困っていた製造業の現場

弊社が業務改善システムを御提案させていただいた、株式会社タカアキ様。

株式会社 タカアキ
一流ブランドのOEMバッグの裁断・縫製・加工・仕上・出荷をトータルで提供を行っている会社。

現在、製造業現場では
・生産計画を担当者ごとのエクセルでの管理
・生産計画がずれると作り直しになる
・欠品を恐れて、在庫が大量に余る
・クレーム対応で生産計画が大きく狂う
・倉庫の在庫数がいつも合わない
・生産現場の状況が、管理者に伝わらない
・部品の調達が間に合わない
などの多くの悩みを持つ工場が数多くあります。

具体的には
・実稼働時間の管理が作業後のレポートであるため、実作業時間と見積時間の差分が発生する。
・製作物の数え間違いが発生する。
・作業レポート提出後にレポートデータを入力するため、膨大な労力がかかる。
・手入力のため、タイプミスなどが発生する。
です。
また、タイムリーに生産状況が把握できず困っているとのことでした。

手入力のため転記ミスなどが多く、リアルタイムに人の動き、製造現場の状況が把握できるシステムを構築できないかと相談をいただきました。

 

まずは現地調査にお伺いし、課題を「見える化」

ご相談を受けまずは現場調査にお伺いし、課題の「見える化」を実施しました。
○その製品の製造には誰が関わったのかが分からない。
○品質が良く、早く製造できる人とそうでない人を見分けることができない。(※人事評価ができない)
○スケジュールより早く終わり、時間を持て余している人がいる。
○製造物を手で数えるので数え間違いが多発している。

SE 渡邉

これらの課題に対して、製造状況や作業進捗を従業員毎に把握するため、 自動顔認証と電子タグによる本人認証システムを提案致しました。

 

iPodとカードリーダーでカンタン稼働管理を実現

悩みのひとつである実稼働時間の管理を自動化するため、在席時間の確認には、IPodとカードリーダーを使用します。

[ IPod ]
内臓カメラを使用した顔認証や管理者からのメッセージ、作業タスクの確認を行います。

[ カードリーダー ]
ICカードリーダーによる本人認証を行います。

●ログイン前
席を離れているときは、本人認証、在席が確認されません。

●本人認証
個人カード(NFC)をかざして、本人認証を行います。

●在席確認(ログイン)
顔認証を行い、在席確認後、ログインします。

ログイン後はメッセージや作業タスクの表示等も行います。

 

また、ログインしている作業者の作業進捗を記録します。
製作物はセンサーで管理し、自動で集約することで数え間違い、入力間違いをなくし、生産予定、進捗情報をシステム上で一元的に管理します。

 

IoT生産管理システムを実現、生産状況をリアルタイムで一元把握が可能に!

製造品のカウントセンサーを導入することにより、数える時間、数え間違いがなくなり、作業レポートデータの入力時間もなくなりました。
また、IoTによる生産管理システムを導入することで、リアルタイムの生産状況を一目で把握することが可能となりました。

[ 効果 ]
■情報の一元化、リアルタイムな情報収集と情報の共有が可能。
■作業負荷の見える化と平準化・業務、作業の効率化と標準化。
■生産工程における日程、予算、手配などの計画や管理を効率化。
■製品情報、生産計画、作業実績、各種履歴など情報を統合的管理・見える化。

業務の効率化に加え、製造現場の働きやすい環境づくりにも寄与できるシステムを今後も提案・開発していきたいです。

渡邉